看護師、医師等の医療従事者のあがり症・社交不安障害
当クリニックには、あがり症や社交不安障害でお悩みの医療関係の方が多数通院されております。もっとも多いのは看護師さんで、採血や注射・点滴で針を刺す時に、緊張して手が震えて困るという方です。申し送りや会議での発表が不安、という方も珍しくありません。
医師や歯科医の方にも少なからず通院頂いております。手術や処置の際に手が震えて困る、会議や学会発表で過度に緊張してしまうなどという方がおられます。研修医でこの先、医師として働いていけるだろうか、と不安になって受診される方もおられます。細かな処置で手が震えて困る、という臨床検査技師や歯科衛生士の方も来られます。
看護学生や医学生も多数通院されてます。発表や実習の時にあがってしまって困るという方が多いようです。
治療は、基本的にはβブロッカーの頓服です。少量の抗不安薬を併用することもあります。上記の症状にはこれらの薬が奏効します。一般的には、病院等の環境になれて自信がついてくると減薬可能な方がほとんどです。
治療のポイントは、抗不安薬を使いすぎないことです。他の心療内科で強い抗不安薬を投与され、フラフラになって診療をされてた先生を診察したことがあります。抗不安薬の使い方を誤ると医療ミスにつながりかねないので、慎重な判断が必要です。 |
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